9月に入っても、じっとりとうだるような暑さが続いていた。 大阪市天王寺区にある大阪赤十字病院。4階にある国際医療救援部の一室で、半袖シャツ姿の男性たちが長机を囲み、額を突き合わせていた。見つめるのは、数十センチの白色の箱。その一人がこう切り出した。
外科医の中出雅治さん(65)は今年3月末での定年退職を控えていた。その元日、能登半島地震が発生。勤務先の大阪赤十字病院(大阪市天王寺区)に出勤し、休みなく後方支援にあたった。
「勝手は北向きにて師走の空のから風ひゆう〳〵と吹きぬきの寒さ」。身にこたえる冬の奉公勤めのつらさが伝わってくる。樋口一葉の「大つごもり」の一節だ。伯父から金策を頼まれていたお峰は大みそか、主人宅のお金につい手をつけてしまう▲作品が発表されたのはちょう ...
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設計画で、防衛省沖縄防衛局は28日、米軍キャンプ・シュワブ東側の大浦湾で、埋め立て予定海域に広がる軟弱地盤の改良工事に着手した。今後、約7万1000本のくいを順次、海底に打ち込み、地盤を固める。最深部が海面下90メートルに達する軟弱地盤の改良工事は ...
住宅街に飛散していた白い粉じんの正体はアスベストだった。住民が捉えた動画で、飛散の元となった建物解体現場のずさんな作業が明らかになった。
年内の夕刊は28日で終わり、新年は4日から発行します。ご了承ください。毎日新聞社 画像データは(株)フォーカスシステムズの電子透かし「acuagraphy」により著作権情報を確認できるようになっています。
この記事は有料記事です。 画像データは(株)フォーカスシステムズの電子透かし「acuagraphy」により著作権情報を確認できるようになっています。
衆院選の結果を受けて少数与党の石破茂政権が発足し、新たな政治状況が生まれた。憲法について腰を据えて議論すべきだ。
中東のエネルギー資源大国サウジアラビアは近年、観光・娯楽産業の振興を国策として急ピッチで進めている。サウジのハティブ観光相がこのほど毎日新聞の書面インタビューに応じ、「年間の観光客数1億5000万人を2030年までに達成する」との新目標を明らかにした。
パレスチナ自治区ガザ地区北部のカマル・アドワン病院で27日、イスラエル軍による軍事作戦があり、患者を含む数百人が避難を余儀なくされているとロイター通信などが報じた。世界保健機関(WHO)は「ガザ北部の最後の主要な医療施設が機能停止になった」との声明をX(ツイッター)に投稿し、イスラエル軍を非難して ...
フィリピンで今月発表された新紙幣が物議を醸している。それまでのデザインは1986年の民主化運動の原動力となった指導者らの肖像だったが、野生動物に取って代わられたためだ。新紙幣導入を進めたボンボン・マルコス大統領は、民主化で追放された故マルコス元大統領の長男。市民団体は「紙幣デザインの刷新は歴史の書 ...
「カナリア軍団」には、国立競技場のピッチがよく似合う。15大会ぶり出場の古豪・帝京が勝負強さを見せ、初戦を突破した。 開始早々に左CKからの攻撃で先制。その後も粘り強い守備で耐えていたが、試合終了まで残り7分で京都橘に追いつかれた。だが逆境に直面した時の落ち着きぶりに、伝統校らしさが詰まっていた ...